Adjustments and Weigh-In
再車検を通過させ、重量調整を行う日。
貫君が乗る「日本号」は、日本本部レース委員会の佐藤朗雄がデザインし、伊藤が塗装を担当した。
輸出前に実物を見せる時間がなかったので、伊藤が5分の1程度の大きさのミニカーを作り、貫君に渡していたのだが、大層気に入った彼は、毎夜、それを抱いて寝ていたとのこと。
そんなエピソードを聞きながら、作業をするトップサイドに到着すると、思わぬ事態が待っていた。
日本から2週間以上前に送っていた「日本号」が到着していない!!成田を出発した連絡は受けていたし、6年間、同じ方法、同じ空輸会社に依頼していたので、全く予想もしていなかった出来事に遭遇してしまう。
ビックリしたが、レース車両が今、会場に無いのは事実なので、その上で、何から行ったらよいか考える。大
会参加が可能か?即!確認、これは、Okey 問題なしと分る。
米国本部が直ちに新キット一式を揃えてくれ、一から作ることとなる。
次は、「日本号」のミニカーを抱いて寝て、今日の実物との対面を楽しみにしていた貫君親子へのフォロー。
日本からは既に輸出され飛行機に乗っているので米国内の何所かに必ずあること、大会参加に問題ないこと、大会日の土曜日までには何が何でも見つけてここへ持ってくるから心配しないようにと話す。
兎に角、トップサイドで車を作っているように伝え、同時に、知人の車検官や参加者等に、貫君親子(母子)の作業手伝いを頼む。
私は急ぎホテルへ戻り、早速、シカゴの事務所へ連絡。
状況を伝え、大至急の確認を頼む。1時間程待った後に、シカゴには間違いなく到着していたがトラックデリバリーの会社で何かあったらしいと電話が入る。
直ちに、トラックの手配をし、今日(17日火曜日)の夕方までにはアクロンに届けるともこと。
安心し、トップサイドに戻り、状況を貫君親子や関係者に伝える。
私がホテルを往復していた間に、車両はほぼ完成し重量調整を行うところまで作業が進んでいた。
しかし、二人はショックを隠せないでいた。
私は車は大会前に必ずここへ到着する確信があったが、私の説明が上手くなかったのか、二人は今日の車・・・と言うのはホワイトボディにマジックで名前を書いただけの車両でレースに出るのだろうと思ったらしい。
楽しみにしていた分、ガックリ度が高くなってしまった。
それでも、クリーブランドの知人に助けてもらい、今日の作業を終了する。
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EXCERPT:
Adjustments and Weigh-In
再車検を通過させ、重量調整を行う日。
貫君が乗る「日本号」は、日本本部レース委員会の佐藤朗雄がデザインし、伊藤が塗装を担当した。
輸出前に実物を見せる時間がなかったので、伊藤が5分の1程度の大きさのミニカーを作り、貫君に渡していたのだが、大層気に入った彼は、毎夜、それを抱いて寝ていたとのこと。
そんなエピソードを聞きながら、作業をするトップサイドに到着すると、思わぬ事態が待っていた。
日本から2週間以上前に送っていた「日本号」が到着していない!!
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AUTHOR: soapboxderby